wrong, rogue and booklog RSS

積読・読書途中の本に関する雑感や、オンライン上の面白コンテンツ、そして世の中の不合理に対する暴言を脊髄反射的に記す。
yutakashino
(柏野 雄太)

another weblog: kashino.exblog.jp

Archive

Jan
25th
Wed
permalink
Researcher and professor Sebastian Thrun turned a lot of heads when he headed a bold experiment in online teaching at Stanford University by offering an artificial intelligence course for free. Of the 160,000 enrollees, 23,000 graduated the course with a Stanford University certificate and a head full of computer science knowledge. The experience of teaching a course on such a massive scale apparently left its mark on Thrun as well, who announced today at the Digital Life Design conference that he was leaving Stanford and was heading up a new free education project called Udacity.

Sebastian Thrun Stanford Free College Courses Online Udacity | Geekosystem

なんと。Googleの無人ロボットカーやあのスタンフォード大学の”AI Class”で一躍世間でも有名になったSebastian Thrun氏だが、スタンフォード大学のテニュア教授を辞めて、大学レベルのコンピュータサイエンスのビデオ講義を無料提供するベンチャー企業”Udacity”を始めたそうだ。

Udacity
http://www.udacity.com/

栄誉あるスタンフォード大学教授という地位まで捨ててまで、ベンチャーを始めるとは。まあ、Googleとの共同事業による収入が大学教授の収入を超えたのかもしれないし、Udacityから見込まれる将来得られる果実が、超有名大学とはいえ一介の教授という立場で在り続けることよりも魅力に感じたのかもしれない。あと、これだけ有名になれば、いつでも大学に戻れるというのもあるよね。

スタンフォード大学のテニュア教授をわざわざ辞めて自分の事業に行った例として、経済学者のホール・ローマー氏が国家向けの特区コンサル業(http://www.chartercities.org/)を立ち上げようとしているけれど、あれは既に教授時代に立ち上げたベンチャーで成功して収入的に困っていなかったし、今はNYUのスターン・ビジネススクールに職を得ているよね。そういえばミクロ経済学者のハル・ヴァリアンもUCBのテニュア教授や学部長を辞めてGoogleでデータマイニング事業をしているね。あと、エール大学の経済学者のロバート・シラーはケース・シラー指数を作り上げ、それをS&Pに売却したし。

それを言うなら、MITのアマー・ボーズはかの有名なボーズ社を創業して成功したし、同じMITのトム・レイトンは教え子とアカマイ・テクノロジーズを創業して成功したし、イリノイ大学・アバナシャンペーンにいたスティーブン・ウルフラムはMathematicaを創りウルフラム・リサーチを創業して成功している。

こういうのを見ると、USの名門大学有名教授のあるレベルの人たちは研究業績も半端無いけれど、自分から事業を起こすことができるし、そしてその事業で成功した収入も半端無いしで、なんともスゴくて溜息しかでてこないな。

まあ、日本だと研究業績はよくわからないけれど、戦前に東大教授を辞めて理研コンツェルンに成長させた大河内正敏だとか、戦後だと横浜市大教授だった森泰吉郎が森ビルを創業した、というのがあるか。