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電力参入を可能にする自社の定款変更の前に、こっそりと風力発電会社を掌中に収め、そのうえで菅直人首相に働きかけて風力発電会社の収入を保証する振興法案を成立させる。それによって、10~20年単位で「濡れ手に粟」の利益を我がものとする――。
福島原発事故ですべての日本国民が憔悴する中で、そんな“離れ業”をやってのけようとする、抜け目ない会社が存在する。孫正義社長が率いるソフトバンクだ。今週は、国民の弱みや不安に、ちゃっかりつけこむ、その抜群の抜け目なさをご紹介しよう。
孫正義氏なら当然やるよね。目の前にサヤ抜きできる機会があるのだし、自分たちはそのサヤを抜ける影響力も資本も持っているのだから当然そうするよね。
問題は悪法すぎる再生可能エネルギー特別措置法案だよ。あんな法案を通したら競争的な市場を通じた健全な技術の成長や正常なビジネスの萌芽などが吹き飛んでしまい、政商やコネや詐欺師や既得権益の溜まり場になるばかりだよ。
Robert BryceのPower Hungry: The Myths of “Green” Energy and the Real Fuels of the Future を読めばわけるけれど、太陽光や風力などの自然エネルギーを用いた発電はあまりに稼働率が低すぎるし、自然エネルギーを主体とするような発電量を賄おうとするとジオエンジニアリングに近い開発が必要だから環境にやさしいどころかただの自然破壊になるし、なによりも自然エネルギーを利用した商用発電がどうにかなるような技術がまだ得られていないから、ここ数十年でなんとかなると考えるほうが気が狂っている。
Robert Bryce
Power Hungry: The Myths of “Green” Energy and the Real Fuels of the Future
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この本が主張するように、これから数十年を見ると現実的なエネルギーの選択肢は天然ガスと原子力の組み合わせである。しかし、日本では原子力はもう選択肢としてないかもしれない。それは、例え福島第一の事故にも関わらずある程度原子力が維持可能になったとしても、その事故のためにこれからは安全コストを過度に掛ける必要があるからだ。従って天然ガスにシフトする選択肢しかなくなる。そうなると他国からタンカーで運んでいるいまの体制はあまりに脆弱ということで、サハリンからパイプラインを引くべくロシアとの関係を構築するべきだ、というのがキチンとした大人が考える現実的な方向性だよな。
実現可能の目処さえ立っていない、ただの夢を提示して、すべての国民から万遍なくお金を強制徴収し、自然再生エネルギーをビジネスとする特定の事業者だけを潤す仕組みは、どう考えても巨大な詐欺にしかならない。