wrong, rogue and booklog RSS

積読・読書途中の本に関する雑感や、オンライン上の面白コンテンツ、そして世の中の不合理に対する暴言を脊髄反射的に記す。
yutakashino
(柏野 雄太)

another weblog: kashino.exblog.jp

Archive

Aug
4th
Mon
permalink

Googleの自動運転エンジニアによれば、基本的に事前に道を覚えて、プログラムされたとおりにハンドルを動かしているだけで、道路工事があれば突っ込むし、他の車がぶつかってくればそのままぶつかるし、周りにあるのが人間なのかサボテンなのかもわからないらしいのですが、マーケティング担当の人の話を聞くと何でも出来るかのように聞こえてきます。つまりトップの指示で、できていない事ができたかのように報道しなければならない事情がGoogleにはあるということで。実際にGoogleのデモを見たりして現場を知っている自動車関係の人間から見ると、「さすがにあれは騙しているのに近くないか」という話がよくでてきます。

ただGoogleが発表している記事をよく読んでみると、「がんばっています」としか言っていません。よく読むと、どこにも「これができました」とは書いておらず、マーケティング用のイメージビデオなどを元に勝手に見た人が勘違いしているだけでGoogleは嘘はついていません。例えば「自動運転車が何キロ走行しました」とは書いてありますが、そのうちどれぐらいが自動の運転だったのかは書いていないし、「自動運転車は何年後に道路を走ります」と発表する時はそれが「Google敷地内の道なのか、一般道なのか」とかは決して言いません。上空から道を画像解析しているような動画とかを見ても、Googleは「こういう解析をできる」と言っているわけではなく、「取り組んでいる」としか言わないので、記事を読むと情報操作の巧妙さが勉強になります。ハンドルがない車のデモなども、別にそれ自体は何もすごくないですよね。ゴルフカートからハンドルが無くなったものと比べて何がすごいのかなど、技術的なところはさっぱりわからない告知になっており、冷静に考えると何も言っていないわけです。おじいちゃんが「ぜんぜん怖くなかった」といっているコメントを採用しているということは、なるほど一般的にはおじいちゃんが怖がっているということはわかります(笑)。

ただ僕がGoogleのトップだったらたぶん同じ事をすると思います。技術的にはもう色々できてるんだよというアピールをしてユーザーを盛り上げない限り、法制度が整わないからです。「うちはみんなの夢を実現する技術が完成しているんだけど政府がやらせてくれないんですよ~」というポジションを取るのが好都合だからです。もちろん普段はGoogleは出来てないことをできているかのように言うような事はあんまりしない会社なので、そこは法制度まわりでの苦労の裏返しではないでしょうか。

多くの車業界の人は、最近の無人運転車を作りましたみたいな発表を見ても「フーン、いいんじゃない、好きにすれば」という感じであり、「大変だ!」という車業界のリアクションを期待していたGoogleとしてもやや肩透かしだったのではないでしょうか。

— ああやっぱり.そしてあの一連のお花畑ビデオは政治的なアクションなのね,なるほど.
愛の日記 @ Drivemode | シリコンバレーの車とITについてよく聞かれる話

(Source: yokichi.com)